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コクソの話




 何故タイトルに「コクソ」とカタカナで表記したかというと、漢字の表記が違う場合があるからです「刻苧」「木屎」とどちらも同じ読みで用途も欠損を埋めるというのは同じなんですが材料が違うのです。


 チルコロの金継ぎ教室では欠損が大きい時は「麻」を、ある程度ならば「木粉」を入れてもらっていますね、麻にもいろんな種類があるのですが教室で使っているものは苧麻(からむし、ちょま)と言います、、英語でrummy(ラミー)、

他に大麻(たいま)hemp(ヘンプ)や亜麻(あま)linen(リネン)があります。


麻を刻んで詰めるから「刻苧」と書くわけです。

主に漆器の*指物生地の接合部に小道具鑿(のみ)で溝を彫り充填していくのに使います。

この作業を「刻苧彫、刻苧掻」と言うのです。

*指物生地とは、薄い木の板を接着していき、つくっていく、箱や重箱などを作ることです、江戸指物って言葉もあります。


 木粉場合は欅を使っていますがこれも木のクズという意味で「木屎」です。

入手方法としては、木工轆轤師が挽いたお椀の削りカスとか、鋸屑を使うことが多いです、使う木粉の種類も檜(ひのき)、黄楊(つげ)、桐(きり)など、漆産地や人によって使うものが変わっていきます。

他に特殊なもので言うと、私のいた輪島では木粉を蒸し焼きにして炭化させた「惣味粉(そうみこ)」というものもつかっていました。


奈良時代の仏像にも細かいモデリング(表情など)は木屎をつかっています。

*正倉院などが有名。


*正倉院→奈良時代に聖武天皇ゆかりの品を保存していた蔵で昔は複数あったのが今では奈良に残るのみといわれています。収蔵品の保存法や記録法などがよく出来ており最古の博物館という評価もあるくらいです。

毎年11月に奈良国立博物館にて正倉院展が開催されます、漆工、螺鈿の名品が見れるかも。


*伎楽面→奈良時代に演舞の仮面としてもちいられていました。色んな顔があります。


この用に色んな使い方作り方があります、上手く使い分けて金継ぎに応用していきましょう!

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